雨。これは多分通り雨。ざぁ、と視界をあっという間に狭くして世界が白く濁る。 遠くで聞こえた祭りの音も今は止んでしまった。向こうの空が幾分明るい。
14歳、アンサンブル 協奏曲第6番イ短調 第1楽章/ヴィヴァルディ
深夜、地震で目を覚ます。目を覚ます、というほど眠りに就いていたわけではなく、ウェーベルンの管弦楽のためのパッサカリア 作品1を聴きながら船を漕いでいた。カタカタ、そんな風に家の中の何かが音を立てた。明かりの点かない室内、手探りで眼鏡を探した…
地震こわい
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