あなたの言葉の杜切れ間を。

日々のことを綴ったチラシの裏。

断片的な夢の話

君の足に合えば、どの靴も君の靴だよ。
先生はそう言って階段に腰掛ける私の左足を取った。
するすると私の足の裏を滑る先生の指は、まるで蛇のようだと思った。
冷たくて、つるつるしている。
ぞわりと背筋を何かが走る感覚にぶるりと体を震わせると、先生は小さく笑みを見せて私の足にはまるで似合わないワインレッドのハイヒールを履かせた。